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新年あけましておめでとうございます。

 

輝かしい年頭にあたり、栄区剣道連盟皆様方のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
本年は、能登半島地震、航空機衝突事故と悲惨な出来事から始まってしまいました。

亡くなった方々に心からお悔やみを申し上げます。
世界情勢は、ウクライナやパレスチナの戦争そして、異常気象による洪水、干ばつなど信じられない事が次から次へと起こっています。
コロナ感染については、5種に移行し少しの安心を感じていたところ、インフルエンザが猛威を振っています。 
 東日本大震災から13年になりますが、東海・南海トラフ巨大地震が将来に起きるような怖い話もあります。このような時代に私達は何を信じ、何に生き甲斐を持って生活していくべきかを思ってしまいます。


 剣道は、剣術から仏教、儒教、道教の影響を受け日本固有の伝統文化として発展してきました。
日本の武家にある家訓や、侍としての在り方が、根底にあり新渡戸稲造の著書にもあるように武士道は日本人としての拠り所とされています。剣道は、武士道による多くの伝統文化を受け継ぐものであり、剣道を正しく継承していくことが私達の大切な使命と思っています。昭和21年1月4日付GHQ(連合国最高司令官総司令部)覚書により「公職に適せざる者」を追放することとなりました。
上記の覚書を受け、同年に「公職追放令」が勅令形式で公布・施行され、「戦争犯罪人」「戦争協力者」「大日本武徳会」「大政翼賛会」「語国同志会関係者」がその職務を追われました。
その結果、昭和23年5月までに20万人以上が追放された。その追放された人の後釜には戦前、戦中時の反体制波の人々が就いた。いわゆる多くの敗戦利得者によって社会が運営されました。特にそのような教職員が戦後教育を担ったため我が国の歴史観を歪められました。
前剣道連盟稲川泰弘会長は、剣道人口が回復し、武道に心を置く機会が増えれば、武道の香りも蘇ってくるし、次代を継ぐ子供達も剣道に憧れを持つようになると思われるとあります。
稽古を続け昇段を得れば、人生に対する新しい「自信」「心の景色」を見ることが出来る。
武道の香り豊かな「生涯剣道」につながっていく。「武道の香り」は、民族の財産である。正しい剣道による感動を共にし、世に漂う濃度を高めたいと述べられています。
全日本剣道連盟真砂威副会長は、剣道は国民的資産であり、剣道こそ人間再発見であると述べられています。
 剣道は、礼から始まり礼で終わります。剣道の身に付ける最初の一部ですが、防具の着装は、鎧兜(よろいかぶと)の様に横結び、座り方は左座右起(さざうき)、座礼は合手礼(小笠原流)、立礼正面の礼は30度、相手に対する礼は15度、相手を尊重する蹲踞(そんきょ)等、剣道の教えは伝統文化として限りなくあります。
栄区剣道連盟は、昨年の活動としては、パンフレットを作成し、少年少女に剣道を通して心身を鍛えようと呼掛けました。しかし残念ながら目に見える効果は得ることができませんでした。


8月27日、栄区中学校剣道強化練習会が栄区剣道連盟と中学剣道連盟の協同により栄区西本郷中学校において開催されました。
全国中学校剣道大会で優勝した経験のある都筑中学校安藤先生を始め部活生徒13名の参加を頂き強化練習会を実施しました。紅白戦では、栄区総合チームは残念ながら大敗でした。生徒皆さんには良い経験になったと思います。栄区中学校のレベルの向上のために、より一層の稽古に励み実力を付けていただきたいと思っています。   
7月2日、錬成大会(旧少年少女剣道大会)は、久しぶりに栄区スポーツセンターにおいて開催されました。この数年コロナ感染のため参加していなかった神奈川警察学校選手も参加して下さり盛大に開催されました。警察学校の選手は、全国高校剣道大会、全日本学生剣道大会優勝の選手も参加しました。決勝戦では、栄区成年チーム(団体3名)と警察学校と対戦し栄区は小差で負けました。全国大会レベルの試合が展開される栄区錬成大会を誇らしく思いました。

        
10月29日、栄区民剣道大会が、栄区スポーツセンターにおいて開催されました。
個人戦による小学生4年まで、4・5年生、中学生男子、女子、高校生男子、女子。一般男子、女子により、元気あふれる試合が繰り広げられました。
2月12日と、9月2日の年2回の級審査会は、桂台小学校と栄区スポーツセンターにおいて実施されました。級審査級審査1級に合格した者はほとんど初段に合格しました。二段・三段受審者もほとんどが合格しました。四段審査は合計3名・五段は合計5名・六段は合計3名が合格しました。七段は織田みどり先生、宮本先生・教士号は小久保敬雄先生が合格しました。


12月3日神奈川県剣道大会は、南足柄市スポーツセンターで開催されました。栄区チームは2回戦に神奈川区チームと対戦し4勝5敗の小差で負けました。対戦した神奈川区チームは準優勝チームでした。小差で敗退した栄区チームでしたが、実力のある素晴らしい選手が多く今後が期待できる試合内容でした。
毎月1回の合同稽古会は、参加者が少なく感じています。剣道の上達に近道はありません。稽古の数を増やすしかありません。剣道は嘘をつきません。稽古数を重ねれば、良い結果は必ずついてきます。
生涯剣道として年齢にとらわれることなく、自分自身の修業のために、栄区剣道連盟のより一層の発展のために参加をお願い致します。剣道には修業、鍛錬、人間形成など理解の難しい言葉が多いですが、人を魅了する楽しさ、喜びは沢山あります。
日本の伝統文化を心身ともに具現化する剣道を、少年少女の皆さんに勧め、小学生・中学生が各支部道場また、学校の部活に参加するよう、皆様の働きかけとご協力をお願い致します。
「武道のより高い香り」を求め、継続と発展のために出来る限りの活動をしていきたいと思っています。


 年頭にあたり栄区剣道連盟皆様方の益々のご発展と、皆様のご活躍を祈念申し上げます。 

令和6年1月吉日

栄区剣道連盟会長
剣道教士八段
澤部 哲矢

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