top of page

新年あけましておめでとうございます。

輝かしい念頭にあたり、栄区剣道連盟皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

昨年の元旦は能登半島地震が発生し甚大な被害がありました。新型コロナウイルスは5類に移行しましたが、完全終息することもなくインフルエンザと共に衰える気配はありません。異常気象による猛暑、線状降水帯による豪雨、年末の大雪など暗いニュースの多い年でした。
昨年の栄区剣道連盟は、栄区スポーツセンターが1年半の耐震工事を終え、栄区剣道錬成大会、栄区民剣道大会、年間2回の級審査が元に戻り開催できるようになりました。また、昨年の栄区剣道連盟では、全日本剣道連盟から栄剣士会が功労賞を受けました。県下各種剣道の大会では、シニアフェスタ2024剣道大会70歳以上の部に於いて、高橋康夫先生が準優勝。横浜市スポーツ大会剣道高校女子個人試合に於いて、荒川結衣花選手が優勝、井上愛心選手が準優勝、一般女子の部では、原ちひろ選手が三位になりました。各種剣道大会に活躍されました選手の皆様には心からお喜びを申し上げます。称号審査では、教士号に米澤孝幸先生、錬士号に久原大二先生が合格しました。昇段審査では、7段に堀田昭司先生、新井滋文先生が合格されました。本年も栄区剣道連盟の皆様方には、各種大会また昇段審査におきまして活躍されますことをお祈り申し上げます。
日本のスポーツ界において「侍ジャパン」とよく言われています。海外の剣道愛好者は、日本の文化を理解しようと剣道を始める者が多いと聞いています。剣道家、高野佐三郎は、「我が国民道徳と武士道として、徳川時代に至り文教の興隆とともに武士道の精神も一層明らかになり。武士道の精神は忠孝を本とし、武勇を尚(とうと)び、節義を重んじ、廉恥を貴(とうと)び、礼儀を正しくし、信義に厚く、質素を旨(むね)とし、名を惜しみ、博愛を主とするなどの特徴にして、我が国体および国民性と離れるべからざる我が国特殊の道徳なり。この精神によりてわが国民が従来進歩発展しきたりしがごとく将来もまた武士道の先進は我が国の進運を扶(たす)けて永久に渝(かわ)ることなからん。」述べられています。
本年は「武士道」また「剣道の理念」を元に心身ともに鍛えて行く年でありたいと願っております。栄区剣道連盟はこの数年の課題として剣道人口の増加に取り組んでいます。しかしながらその成果は出ていません。栄区剣道連盟の皆様には周りの子供たちに剣道をするよう積極的に勧めていただきたいと思っています。また剣道連盟の皆様方が剣道に心を置く機会が増えれば、武道の香りも蘇ってくるし、次代を継ぐ子供達も剣道に憧れを持つようになると思います。稽古を継続することによって昇段審査に合格し、人生に対する新しい「自信」「心の景色」を見ることが出来ます。武道の香り豊かな「生涯剣道」につながっていきます。武道の香りとも言える我が国の武士道の精神は、民族の財産であります。剣道を正しく学ぶことによる感動を共にし、世に漂う濃度を高めて行きたいと思います。

皆様方の益々のご活躍を祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

令和7年1月吉日

栄区剣道連盟会長
剣道教士八段
澤部 哲矢

bottom of page